フリーランスになる際、給付を受けられるか?雇用保険に加入できるか?

2020.01.29

フリーランスになる際、給付を受けられるか?雇用保険に加入できるか?

会社員からフリーランスになる方に向けて、退職時の失業給付金、事業開始後の雇用保険についてご説明します。

「退職時に失業給付金は受けられるのか?」や「フリーランスも雇用保険に加入できるのか?」にお答えしています。

正しい理解のもと、業務を始めましょう。

 

会社員からフリーランスになる際、雇用保険の失業給付金を受給できるか?

会社員を辞め、個人事業主として独立した場合、失業給付金は受給できません。

失業給付金は、失業し次の仕事を探す間の生活を守る役割であるため、独立開業した者は給付の対象外となります。

 

理屈としては、退職後に就職活動と適切な手続きを行うことで受給条件をクリアすることは可能かもしれません。

ただし、フリーランスとして開業することを決めた上でのこの行為は、不正受給と判断される可能性があるでしょう。

 

フリーランスは雇用保険に加入できるか?

フリーランスとして独立し、業務を始める際に社保への加入手続きをするでしょう。

フリーランスは事業主であるため、雇用される側ではなく、雇用保険の加入対象者ではありません。

 

これはフリーランス(個人事業主)でなく、法人を設立し代表者に就任した場合も同様です。

被雇用者を守るための制度であり、雇用主は加入ができません。

 

 

雇用保険の代わりになるものは?

現在のところ、フリーランス向けの雇用保険の代替となる制度はありません。

大きな怪我や病気にかかり仕事ができなくなった場合に備え、民間の所得補償保険を検討される方がいます。

(保険加入を勧めるものでも否定するものでもありません。)

 

 

最後に

本記事ではフリーランス(個人事業主)の雇用保険に関する2つの疑問に答えてきました。

残念ながらフリーランスには厳しい制度設計となっています。

しかし、近年のフリーランス人口増加に伴い、フリーランス向けの制度整備も議論されています。近い将来、会社員と同等の安心が得られる制度が整うかもしれません。制度の行方に期待していきましょう。

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